「じいじ、みてみてー!」 無邪気な声で駆け寄ってきた孫は、やんちゃの盛りだ。 今は年相応に、戦隊ヒーローに夢中らしい。 いつかレッドみたいになるんだ、とキラキラした目で話す孫に、じいじは昔戦隊ヒーローを創っていたんだよ、と話したらどんな顔をす…
細い、小さな針で刺されたような痛みがした。 庭先から、楽しそうな笑い声がする。 懐かしい、大好きな。 けれど、記憶のそれと僅かに違う、それ。 それが聞こえる度に、ちくり、と痛みが走る。 最初は、素直に年老いたのだと思った。 けれど、同時に去来す…
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